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『ゆるキャラのすすめ。』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 石井一久さんの、『ゆるキャラのすすめ。』を読みました。


ゆるキャラのすすめ。

ゆるキャラのすすめ。

  • 作者: 石井 一久
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/10/08
  • メディア: 単行本

 例によって、感想は、追記をお待ちください。


   追記・感想


 元プロ野球選手、石井一久さんの信念を書いた本。


 普段は、適当に手を抜け。ここぞというときに集中して力を入れろ。ということ。


 一時に集中して、無理をすると、その後、不調を来して、長い目でみたときによい成績を残せなくなる。


 しかも、これは、野球に限ったことではない、と。


 その通りだな、と思った。


 私も、仕事で真面目に全力で取り組みすぎて、精神的に不調を来したことがある。


・オトコ気を出す人は信用できない。


 無理を承知で大役を引き受け、身も心もボロボロにして働く人、などのことを言うらしいが、ある瞬間は活躍できるが、活動年数が短くなってしまう。自分にとっても、チームにとっても損になる。


・憧れもライバルも必要ない。


 結局は、自分がどうしたいのか、自分にできることは何なのか、でしかない。【本文引用】


 野球選手の場合、それぞれに特徴や持ち味がある。だから、他人からアドバイスを受けても仕方ない。


・必ずしもリーダーを目指さなくてよい。


 メンバーの地味な相談に乗ってストレスの芽を早めに摘んだり、リーダーとメンバーの間を取り持ったりして、裏でチームを支えることに長けた人、【本文引用】が、いざリーダーになってみるととたんに上手くいかなくなることがある。


 裏方が合う人は、表舞台で注目されると力量を発揮できない場合がある。


・打たれてもケロリ。


 打たれても、それが堪えていても顔に出さない。顔に出さないことによって、相手が苛ついてペースを乱す。


・自分を「僕」、アヤを「奥さん」と言う理由。


 妻という表現が仰々しいから、らしい。話している相手に対して、ガードを下げる意味があるらしい。


・強豪校に行かなくてよかった。


 強豪校では、野球ができる生徒がたくさん集まっているので、一軍に行けないこともある。


 また、慣習の先輩からのしごきなどもあり、必要のないストイックさを要求され精神的に潰れてしまうこともあるらしいのだ。



 中継ぎコラムの、甘利陽一さんの話も興味深かった。


 メジャーリーグでの生活で、石井さんが、どのように精神的に安定しておられたのかがわかる。そうか、外国に行っても、この方法があるな、と思った。


 詳しくは本編を。



・「犬ネタ」は興味を持ってもらうため。


 石井さんは、インタビューで、ありきたりなことは言わない。


 それは、興味を持ってもらうためであったり、新聞記事が書きやすいように、と思ってのことだそうだ。


 飼い犬のことを語るのは、試合をみていた人がすでに知っている情報を提供するのではなく、近況を話したほうがお客さんが興味を持ってくれるだろう、という思いかららしい。


・違和感をひらめきに活かす。


 引退セレモニーで、最後に当該選手がグランドを歩いて一周してお客さんに頭を下げる、というのがあるらしいのですが、それが、時間がかかりすぎて待っているチームメイトは興ざめするらしい。


 そこで、石井さんが提案して自身の引退セレモニーでやったグランド一周の方法は?


 詳しくは、本編を。


・大事な人にとって、特別な存在であり続けたい。


 僕と親しくしていることが、彼らにとってちゃんとメリットになるような立場であり続けたい。【本文引用】


 これは、私も思います。


 その人とつき合っていることが、良い評価になるようでありたいですね。あの人とつき合うと株が上がる、ということですね。


 それに、つき合っていることで、良いことが起きるような関係ですね。


・気づかない人は一生気づかない。


 適性がないのに、ホームランバッターっぽい打ち方ばかり練習している人がいる。二軍に。


 自分が、何に向いているかを気づいて、練習の仕方を変えないと一生そのままになる。


・免許なしで高級車を購入した理由。


 ヤクルトスワローズの契約金で、ポンとメルセデスベンツのSLを買ってしまった石井さん。


 教習所に通っていたが、キャンプが始まったので中断し、検定が受けられず、通い直して取ったそうです。


 ヤクルトでは、当時、外車が禁じられていたのですが、石井さん、先に買ってしまって、後日球団スタッフに見つかって怒られたそうですが、笑ってごまかしたそうです。


 窮場を、笑ってごまかす、というのも、いい手ですね。


 私も、営業職のとき、プレゼンのときに見積書が出てこなくて後で出てきて社長から叱られたことがありましたが、笑ってごまかしました。


 咎められるのは分かっているのだから、自分にとってもっともダメージの少ない方法を選ぶ、ことが大事。【一部本文引用】


・考えすぎない。


 対戦バッターの細かい情報を意識しない。


 相手の欠点を意識しすぎると、それが慢心に繋がってしまうことだってある。【本文引用】


 考えすぎは、〝百害あって一利なし〟なのだ。【本文引用】


・本番ギリギリまで用意をしない。


 早く準備をすると、試合が始まる頃にはテンションが落ちてしまうらしい。石井さんの場合。


 これは、受験でも言えますね。


・リスクマネジメントは完璧。


 自宅のセキュリティーがすごい重厚らしいです。


 それは、外に出て仕事をしているときに、奥さんや子どもを心配して集中できない、というようなことにならないためらしいです。


 まったく同感です。



 全体の感想としては、やっぱり四六時中全力を出し切るということだと、疲弊してしまって、毎日の活躍ができなくなる、ということですね。


 普段ぼーっとしているくらいでもいいのです。


 大石内蔵助も、普段はぼーっとしていたらしいですから。


 それで、周りから、「アイツは何考えてるかわからん」と言われても、年間を通して成績を出していれば、そういうキャラクターも認められるようになるのですね。


 上手く手を抜く方法を学びましょう。


 でも、肝腎なところは注力しましょうね。


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『価値観再生道場 本当の仕事の作法』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 内田樹(うちだ・たつる)さん、名越康文(なこし・やすふみ)さん、橋口いくよさんの鼎談、『価値観再生道場 本当の仕事の作法』を読みました。


価値観再生道場 本当の仕事の作法 (ダ・ヴィンチブックス)

価値観再生道場 本当の仕事の作法 (ダ・ヴィンチブックス)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2014/07/31
  • メディア: Kindle版
 例によって、感想は、追記をお待ちください。
   追記・感想
 作家の三人が鼎談した内容を橋口いくよさんが起こした本。
『詐欺師に学ぶ、後ろ姿にある秘密』
 松下幸之助が言った、経営者に必要なもの三つ。「愛嬌」「運が良さそうに見えること」「後ろ姿」。
 詐欺師は、突然居なくなる。後ろ姿を見せない。
『終わっていると決めることの大切さ』
 仕事の完成をイメージする。そこへ向かって引っぱられる感じで仕事をするとよいらしい。
『ある日突然、仕事がなくなってしまったら』
 頑張っているときや宣伝しているときには、仕事の依頼は来ないものらしい。注文にはタイムラグがある、ということ。
『お金にならないことが日本経済を再生する』
 橋口さんがネクタイを結べないでいたら、お店の人が親身に時間をかけて教えてくれた、というお話。
 利益に結びつかないサービスをするから、巡り巡ってそれが利益に結びつく、ということですね。
『男の嫉妬はすさまじい』
 極道は、他人同士が精神的に親子関係を結ぶ。ヤンキーは、兄弟の関係。上(親)を尊敬して目指すから、嫉妬が起こらないそうです。
『満員電車の乗り越え方』
 他人同士が、声を掛け合えば、お互いにイラッとしないのではないか、という結論でした。そういうコミュニケーションって大事ですよね。「今日も、ホントに混んでますね」とかね。
『ブラック企業が灯す明かり』
 企業が、利益だけを考えているか、社員の幸せを第一に考えているか、ということ。
 「即戦力募集!」というのは、企業が社員を育てる気がないということ。使い捨てられる。
『釣り文句に気をつけろ!』
 人材募集のときに、いかにも良さそうな文句で釣る。入社してみると、そうではないこと。
 新幹線のグリーン車に乗った人は、8号車と9号車の間から出る。他人にグリーン車に乗っていたことをアピールするため。感想としては、そんなしみったれた根性があるのか、と思ったが、大抵の人がそうするらしい。
『前代未聞の自分なんて人には伝わらない』
 ミュージシャンや芸術家は、他人が望むキャラクターで居ようと努力する。
『好きなことから少しずれてみる』
 親のためにその職業を選んで頑張った人が、すごい成績を残したりする。自分の夢を追いかけるのではなく、他人の夢を追いかけたり、他人に言われるとおりにやってみると上手くいくことがある。
 あとがき、の内田樹さんの、『勤労の権利と義務について』。
 仕事とは、権利であり義務であるらしい。そう憲法にも書かれているらしい。
 絶対に働かなくてはいけない、とは、憲法でも言いにくいらしく、「権利」と「義務」を両記させているらしい。そこは、個人に任せるということだろう。
 内田さんのあとがきでは、「働かない・働きたくない人は、市民のロールモデルにはなれない」ということが、強調して書かれていた。
 別に働かなくてもいいが、そういう人には、社会を良くするにはどうしたらいいですか、などの意見を求めることがないそうだ。つまり、発言権がない、ということ。
 政治に、選挙権という形で参加することはできるが、それ止まりだと仰有る。私も、意見を言える側で居たい、と思った。
 全体の感想としては、仕事は、好きなことを仕事にするよりも、他人から求められることを仕事にしたほうが上手くいくのだな、と思った。
 勿論、好きなことを仕事にするのも素晴らしい生き方だが、需要がなくてはならない。好きなことと少しずれたところが仕事になっている場合が多いらしい。また、それが、やっているうちに愉しくなってくるんだろうな、と思った。
 マニュアル通りに仕事をするよりも、決定権を現場に下ろしてもらって、臨機応変に他人に喜ばれることを利益がなくても仕事の一環としてする、ということが仕事なんだなーって思いました。
 人に喜ばれる仕事、いいですねーー。


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『夢をかなえるゾウ』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 水野敬也さんの、『夢をかなえるゾウ』を読みました。


夢をかなえるゾウ1

夢をかなえるゾウ1

  • 作者: 水野敬也
  • 出版社/メーカー: 文響社
  • 発売日: 2020/07/09
  • メディア: Kindle版
 例によって、感想は、追記をお待ちください。
   追記・感想
 インド旅行で買った、ゾウの置物。
 それと同じ容姿をした者が、突然自室に現れて。
「成功したい」と願っていた望みを叶えてくれる、という話です。
 成功するには、どうしたらいいか、を、ずっと課題を出して教えてくれます。
 参考文献の量には驚きました。偉人が実践していたことを出されているのです。
 とくに、僕が勉強になったのは、今までの習慣を捨てる、ということです。人間の時間枠は一定なので、何かをやめることによって新しく何かが始められる、ということです。
 ゾウの置物は、インドで神とされているそうです。
 そのゾウが、日本語の関西弁で喋ってくるのですから、面白かった。
 ゾウの神様は、失敗もするし、主人公にも迷惑をかけてきたりし、そこが人間味があって物語に深みを出しています。
「成功しなくても、日々平凡に暮らせればいいや」と思うのも、その人の生き方ですが、主人公は、成功したいようです。
 本編では、最終的に主人公は成功にまでは辿りついていませんが、続編もあるらしいので、今後の展開が楽しみです。


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『哲学で解くニッポンの難問』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 三田誠広さんの、『哲学で解くニッポンの難問』を読みました。

哲学で解くニッポンの難問

哲学で解くニッポンの難問

  • 作者: 三田 誠広
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/03/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 例によって、感想は、追記をお待ちください。
   追記・感想
 全編、当たり前の回答が書かれていると思った。
 でも、相談者にしてみると、当たり前のことに気づかないのかもしれない。
 主に力を入れて書かれているのは、老後の夫婦の問題。昼間から寝間着姿で妻に指図する夫には、なってはいけない、と。
 定年後できる趣味を現役時代から始めておこう、と。そうでないと、定年になってからではなかなか習得が難しい。
 そして、どうしても離婚したかったら、離婚する道も著者は否定しない。
 もう一つ、内容で注目したのは、「大人になったら、田舎でない限り、息子・娘には独り暮らしをさせよう」ということ。
 田舎では、地域の用事などがあって、そこで親睦をはかるということがあるが、都会にはそれはない。
 家族は、夫婦を単位に暮らさなくてはいけない。親子が同居するのは、子どもが独り立ちをするまでだ、と仰有る。
 そして、独り暮らしのスタートにあたって住居費の敷金・礼金が本人の力では捻出できない場合、親がそこは援助してでも外へ出すべきだ、と述べられていた。
 たしかに、一理あるとは思った。精神的に、大人になったら親子は切り離れるべき、ということだろう。とくに自炊の苦労を若いウチにしておくべきだと書かれていた。
 また、「日本という難問」の項では、日本のルーツ、原爆がなぜ落とされたのか、長崎の原爆は戦争終結には意味がなかった、というようなことも書かれていた。
 三田誠広さんが、難問に、哲学的文章で答えた1作だった。
 相変わらず、文体が暖かい。


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『運転者』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 喜多川秦さんの、『運転者』を読みました。

運転者 未来を変える過去からの使者

運転者 未来を変える過去からの使者

  • 作者: 喜多川泰
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2019/04/02
  • メディア: Kindle版
 例によって、感想は追記をお待ちください。
   追記・感想
 運を転ずる人。つまり運を転ずるお手伝いをする人、という意味で作中で主人公が呼んだ名が「運転者」ということ。
 業績不振の保険外交員が、タクシーに乗るところから物語りは始まる。
 運の原理は、ポイントカードと同じだと運転手は言う。
 上機嫌で誰よりも頑張っていれば、後にポイントが返ってくる、と。それから他人に対してもいいことを釣り合わないくらいしていると、それも運として返ってくる、と。
 運転手が、運が好転するところに無料で行ってくれるのは、実は、実父がタクシーのポイントを残しておいてくれたからだと知る。
 親子三代の生命、慈愛が物語りの主軸になっている。
 職業の説明が実によくできていた。
 構成の発想力には、頭が下がる。

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『喫煙室』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 文藝春秋の『喫煙室』2007年版を読みました。

喫煙室 第20集―くつろぎの時間

喫煙室 第20集―くつろぎの時間

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋企画出版部
  • 発売日: 2020/07/13
  • メディア: 単行本
 例によって、感想は追記をお待ちください。
   追記・感想
 複数の著者によって語られる、日常、逸話などのエッセイをまとめた本。
 浅田次郎さんのエッセイでは、天皇家御用達の煙草の思い出が語られる。
 また、将棋の棋士も寄稿している。棋士の日常が垣間見えて興味深かった。
 寄稿者には、文筆家が多いせいか、ゆったりとした日常の時間の流れを感じる。
 鬼海弘雄さんの、マグロ漁船でショートピースの話が、実にリアルだった。こういうリアルを語れるのは、やはり実体験があったからだろうと思う。
 文筆業に進むまでの遍歴が重い作家は、話を聞いていて楽しい。
 父と自分、自分と息子の話が出てくるエッセイは、私にとってとても興味深い。私には、子がないからだ。
 一、二作ほどは、煙草のことがまったく出てこないエッセイもあった。
 そんなエッセイでも、煙草を吸っているような気分で楽しめた。

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『ワイン一杯だけの真実』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 村上龍さんの、『ワイン一杯だけの真実』を読みました。

ワイン一杯だけの真実 (幻冬舎文庫)

ワイン一杯だけの真実 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 龍, 村上
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: 文庫

 例によって、感想は、追記をお待ちください。



   追記・感想
 主人公の女たちが、人生で印象に残ったワインを紹介する短編集。
 感想としては、全話、主人公は精神疾患かトラウマを持った女性ばかりで、なにか最近
では、その方が普遍的なのかな、と思った。
 主人公とつき合う、謎の男性は、著者を投影しているのだな、と思わせる。主人公の世
話を焼いてやるが、深い付き合いはしない。
 SMや変態性欲が頻出するが、村上龍氏の日常にも、それはあるのだろうか、と思って
しまう。
 女性が、男性から変態的に愛撫されたい、という記述、心情吐露が多いが、それは現実
の女性たちの多くにも当てはまった欲望なのだろうか。村上氏が女性視点で描いているの
で、本当に当たっているのかは謎だ。
 女性は、困ったら男に頼る、という生き方が出来て、男性に比べて楽だな、と思った。
勿論、そう生きるにはプライドを捨てないといけないのだが……。
 それにしても、相変わらず、読点が少ない文章。しかもひらがなを多用するのでくねる。
 見開きをようやく読み終えて、頁をめくると、改行なしのびっしり詰めこんだ文書レイ
アウト。あーあ、しんどくなる。しかし、読んでみると文体に慣れると読みやすい。
 読者のとっての新事実、というのも、主人公の発言によって聞かされるので興味深い。
戦いに負けたときに、自分の聖地の井戸に、毒を入れるべき、という話が、とくに興味深
かった。


 最終話だけ、毛色が変わっていた。
 他の話は、すべて精神疾患かトラウマを抱えた主人公のストーリーなのだが、最終話だ
けは、快活に司会業で暮らすアラサーの女性の話なのだ。
 しかし、設定の仕掛けがあった。
 どうやら、この主人公は、すでに死んでいて、幽霊として生活しているようなのである。
 それまでの、充実した暮らし、と、レギュラーではなくなってしまった余生との対比が
面白い。
 最後に、ワインの味を、どう感じるか、という問題だが、たとえば、あの世の味がする、
という捉えられかたも、現実にもそう言われているのか、村上龍氏が作品に吹き込んだ評
判なのか、どちらでもいいわけで、むしろフィクションで書かれているならば、その創作
力に感銘する。



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『拝金』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 堀江貴文さんの、『拝金』を読みました。


拝金 青春経済小説

拝金 青春経済小説

  • 作者: 堀江貴文
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/07/01
  • メディア: Kindle版
 例によって、感想は、追記をお待ちください。
   追記・感想
 フィクションかと思って読んでいたら、堀江氏の世間での軌跡のような内容に移っていったので、自伝かなと一
瞬思ったが、まあ、自伝的小説というところだろうか。
 構成に現実とは違う要素を盛り込まれている。
 主人公にとって、谷町的人物が出てくる。これは、堀江氏の分身であるアバターの主人公に影響を与える人物で
あるが、現実の堀江氏には、こういった人物は居なかっただろうと思われる。
 伝書鳩のゲームを実際の現実で開発したのではないだろうが、堀江氏が、どうやってのし上がってきたのかがリ
アルに描かれている。
 破格のお金持ちになるには、最初の起業のあと、投資で金を増やさなくてはならない、ということがよくわかっ
た。
 本編中には、経済の仕組みを登場人物が語るところも多い。堀江氏でなければ書けない文章だと思う。
 本編は、説明が少なく描写が多い。しかも先を読み進めさせる謎を必ず用意しながら進む。
 読ませる小説だ。
 実用本よりも先に、この小説を出している。
 堀江氏の天才ぶりが顕れている。

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